大倉山「らーめん 野々家」のらーめん

2025年9月、大倉山にある「らーめん 野々家(お店情報へ)」へ。 昨今、家系の新店自体は珍しくなくなりましたが、こちらは名店「寿々㐂家」出身の店主さんが切り盛りしているとのことで、期待を込めて早めに訪問してきました。 訪問時の様子 到着すると外には20人ほどの行列。ランチタイムとはいえ、新店でここまで並んでいるのは少し驚きです。 今回のオーダー こちらは前金・食券制。まず券売機で購入してから列に並ぶスタイルでした。 メニューは「らーめん」のみ。そこにトッピングやライスを加えるシンプルな構成で、「寿々㐂家」と共通しています。 今回は「らーめん」(950円)に、「のり」(200円)、「小ライス」(150円)を追加しました。また家系のお好みも券売機の操作で指定する形。私は「柔らかめ少なめ」でお願いしました。 食券を買ったあと再び列に戻り、約45分で入店。 時速26人ペースと考えると、回転は比較的早い方かと思います。 らーめん 最初に「小ライス」が提供されたのですが、その名の通り本当に小さくて思わず面食らいました。 続いて主役の「らーめん」。 スープは醤油のキレが強めで、思った以上に濃厚。出汁感もしっかり出ていて美味しい仕上がりです。 麺は「大橋製麺」の中太麺。こちらはテボで上げていました。定番の「酒井製麺」ではないものの、モチモチ感があってこれはこれで悪くありません。 チャーシューは味が染みている一方、少しパサつきがあり、それが昔の家系っぽくて懐かしさを感じます。 一方で「小ライス」は量が少なく、さらにパサパサで他の家系店と比べても物足りなさを感じました。 ライスの量にこそ不満が残りましたが、ラーメン自体は最後まで美味しくいただけました。 まとめ 全体的な印象としては「寿々㐂家」とはだいぶ方向性が異なります。私のように「寿々㐂家」の味を期待して訪れると肩透かしを食らうかもしれません。ただし、その分、店主さんの個性がしっかり表れているとも言えます。ぜひ自分の信じる味を突き詰めてほしいなと思いました。 また、個人的に家系で1300円を出すとなると食事満足度を求めてしまうため、この量だと少し割高感が残りました。 やや辛口な感想になりましたが、これは単に自分の求めていた「家系」とのミスマッチからくるもの。接客は丁寧で雰囲気も良く、とても良いお店だなと思いました。 もしリピートするとしたら次はライス抜きでオーダーしたいなと思いました。ごちそうさまでした。

2025-09-21

渋谷「伍福軒 渋谷店」の黒ヤキメシ定食

2025年8月、渋谷にある「伍福軒 渋谷店(お店情報へ)」へ。 訪問時の様子 センター街という立地もあってか、店内は海外からの観光客が多く、にぎやかな雰囲気でした。 今回のオーダー 後金・注文制。注文はスマホからQRコードを読み込むスタイルです。 今回は「背脂黒醤油ラーメン」と「黒ヤキメシ」がセットになった「黒ヤキメシ定食」(1,050円)をオーダーしました。 黒ヤキメシ定食 まずはラーメン。 「東京背脂黒醤油ラーメン」と銘打たれていますが、新福菜館インスパイアでした。 「新福菜館」は私の好きなお店の一つで、最初のビジュアルで思わず期待がふくらみました。 大粒の背脂が浮かぶ漆黒のスープは、動物系のコクと背脂の甘みが重なり、塩味はおだやかです。 個人的にはもう少し塩味が立った方が好みですが、チェーン店ということもあって、万人受けしそうな、無難な仕上がりだと感じました。 麺は中細ストレートタイプ。スープの色をまとっていて、滑らかな啜り心地です。 続いてヤキメシ。 こちらは油が多めでしっとりとした仕上がり。こちらも黒醤油を使っているとのことで、しっかり濃いめの味わいでした。 どちらも気負わず食べ進められて、気づけば完食。 まとめ 美味しくいただけましたが、ブランド転換前の「天下一品(お店情報へ)」と比べると、どうしても商品力は落ちるなと感じました。 「今日は天一が食べたい」と思う日はあっても、「今日は伍福軒にしよう」とまでは気持ちが動かないかな、と感じました。とはいえ、「三田製麺所」と同様に、日常使いのラーメンとしては十分にアリですね。 ごちそうさまでした。

2025-08-02

池尻大橋「camino」の野菜つけめん

2025年7月、池尻大橋の「camino(お店情報へ)」へ初訪問。 2008年オープンのこちらは、ずっと前からブックマークに入れていたお店。取材拒否のお店なので、あまり話題には上らないけれど、気になっていたお店の一つです。 訪問時の様子 夜営業のオープン時間ぐらいに到着。ノーゲストでした。 今回のオーダー 後金・口頭注文制。今回は「野菜つけめん」(1,650円)をオーダー。麺の量はデフォルトだと半麺(100g)で、スタッフさんに「半麺でよろしいですか?」と確認されましたが、そのままでお願いしました。 この「野菜つけめん」は調理にけっこう手間がかかるようで、提供まで約12分ほど。待っている間も厨房から何かを焼いている音が聞こえてきたり、期待感を高まらせてくれます。 野菜つけめん 登場した一杯は、色とりどりの野菜が目を引くビジュアル。私の撮影スキルでは魅力を伝えきれないのがもどかしいくらい、彩り豊かで美しい盛りつけです。 つけ汁は一世を風靡した濃厚な動物魚介系。ほんのり背脂も浮かんでいます。 麺は中太ですが、つけ麺としてはやや細め。モチモチとした食感です。 そして主役の野菜は、有機野菜を使用しているとのこと。種類も豊富で、生だけでなく焼きを加えたものもあり、これは時間がかかるのも納得です。 麺と同様、野菜もつけ汁に浸していただきましたが、これがまた美味しい。意外に思われるかもしれませんが、動物魚介系のつけ汁と野菜って、実は相性いいんですよね。 美味しく完食。麺は半麺だったので、すぐに無くなってしまいましたが、でもそれを補って余りある野菜のボリュームで、満足度はかなり高めでした。 まとめ 私はわりと野菜も好きな方なので、個人的には刺さった一杯でした。 有機野菜とか普段はそこまで意識してないけど、たまにはこういう身体が喜びそうな食事もいいものですね。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした!

2025-07-05

中目黒「炭火焼 MARU」の天草大王の炭火親子麺

2025年7月、中目黒の「炭火焼 MARU(お店情報へ)」へ。 こちらは本業は焼き鳥屋さん。ランチタイムにはラーメンも提供していて、なかでも「親子麺」がひそかに話題になっている様子。私もSNSで見かけたそのビジュアルに惹かれて足を運んでみました。 訪問時の様子 並びなしでそのまま入店。カウンター席とテーブル席があり、カウンター席は空いてたのでそちらへ着席。 今回のオーダー 注文方法はリクルートの「Airレジ」を採用。テーブルにあるQRコードをスマホで読み取り、画面上でメニューを選ぶスタイルです。 支払いまでその場で完結できますが、対応しているのはJCBかAMEXのクレジットカードのみ。私はVISAしか持っていなかったので、食後にレジで後会計しました。 ちなみに、口頭での注文にも対応してくれるようです。 今回はお目当ての「天草大王の炭火親子麺」(1,280円)を注文しました。 天草大王の炭火親子麺 提供されたのは中細麺の上に、親子丼の“アタマ”がドンとのったまぜそばスタイルの一杯。鶏肉と玉子には熊本地鶏の「天草大王」を使っているとのことです。 中細の麺は「浅草開化楼」製。炭火で香ばしく焼かれた鶏肉と、トロトロの半熟玉子を麺に絡めながらいただきます。 味は、まさに親子丼のそれ。ちょっと濃いめの味つけですが、ご飯ではなく中華麺というのが不思議で頭が少しバグる感じ。でもそれが面白いです。 玉子を使った汁なしラーメンだと、かつてTKGが流行りましたが、私は断然こっち派ですね。 さらに嬉しいのは、追い飯付きなこと。最後は残った“アタマ”とタレをご飯に絡めて、親子丼としても楽しめます。 美味しく完食でした。 まとめ ありそうでなかった一杯でした。親子丼のご飯を中華麺に置き換えるというアイデアは、焼き鳥屋さんならではの発想。ユニークで、とても楽しい一杯でした。 ごちそうさまでした。

2025-07-05

上大岡「川の先の上」のらーめん正油

2025年7月、上大岡にある「川の先の上(お店情報へ)」へ。約4年ぶりの訪問です。 訪問時の様子 平日の夕方16時ごろに到着。時間帯のせいか、先客は1人のみ。通し営業のお店はピークを外せば並ばずに入れるので、ありがたいですね。 今回のオーダー 前金・食券制。券売機は店内にありますが、なぜか両替機は店外に設置されています。両替が必要な方は、入店前に済ませておくのが安心です。 今回は「らーめん正油」をオーダーしました。 らーめん正油 スープは序盤、鋭い醤油の塩味がガツンと主張。最初の一口から強い引きを感じる、インパクトのある味わいです。 麺は自家製の中細ストレートタイプ。「G麺7」グループのお店は清湯でも中太麺を合わせてるところが多い印象だったので、少し意外でした。加水率も低いようで表面はツルっと滑らか。噛むとパツッと歯切れの良い麺です。 具材の中ではチャーシューが釜焼き2枚、バラ1枚の計3枚入りなのは嬉しいポイント。とくに釜焼きの方が絶妙な火加減で、香ばしいスモーキーさがたまりません。 後半はスープに鶏油がまざって、ほんのり甘味も感じられるように変化。 美味しく完食。 基本的にスープの完飲は控えていますが、美味しくてついレンゲが止まりませんでした。 まとめ 久しぶりの訪問となりましたが、やはり美味しかったですね。 こちらのお店は味噌が美味しかった記憶があるので、寒くなってきたら再訪して味噌をいただきたいと思います。 ごちそうさまでした。

2025-07-04

駒込「らーめん 3000」の味付けたまご醤油らーめん

2025年6月、駒込にある「らーめん 3000(お店情報へ)」へ。 2025年オープンの新店の中では結構話題になっているお店だったので、私にしては珍しく早めの訪問です。 お店はアザレア通り商店街沿いにある雑居ビルの1F。ビルの少し奥まった場所にあるので見落としがちかもしれませんが、外に出ている看板を目印にすると迷わずたどり着けそうです。 訪問時の様子 この日はオープン10分前に到着。すでに3人並んでいましたが、定刻より少し早めに開店してくれました。こういう気遣いって嬉しいですよね。 今回のオーダー 前金・食券制。メニューは「醤油らーめん」と「塩らーめん」の他に最近では「つけそば」も始めたとのこと。今回は「味付けたまご醤油らーめん」(1,150円)をオーダーしました。 味付けたまご醤油らーめん スープはほんの少し濁りの入った醤油清湯。動物系と魚介系のバランスが良く、出汁の旨みがしっかり感じられるタイプ。優しくも深い味わいで、とても美味しいです。 麺は自家製の平打ち中細麺。表面がツルっとしていて喉越しがよく、啜っていて気持ちいいです。スープとの調和も良好です。 具材の中では、2枚入ったチャーシューが印象的。しっかりとした肉感があり、満足度高めです。そして味玉は「奥久慈卵」というブランド卵を使用しているとのこと。黄身がとろっと濃厚。トッピングで追加して大正解でした。 気づけば夢中で完食。美味しかったです。 まとめ 2025年にオープンした新店の中でも、かなり上位に食い込んできそうなお店でした。私が訪れた2025年6月時点では、まだ行列というほどではなかったので、世間にはまだ見つかっていなさそうです。これからじわじわと人気が出そうな予感がしました。 早めに塩も食べに行きたいところです。ごちそうさまでした!

2025-06-29

津軽新城「中華そば ひらこ屋」の濃い口煮干

2025年6月、人生初の青森遠征へ。 1軒目は、津軽新城にある「中華そば ひらこ屋(お店情報へ)」へ訪れました。 訪問時の様子 土曜日の13時過ぎに到着。外には5名の行列、店内にも10名ほど待っていました。 家族連れでテーブル席を待っている方々が多かったため、一人で訪れていた私は思いのほか早くカウンター席に案内してもらえました。 今回のオーダー 前金・食券制。今回は看板メニューの「濃い口煮干」(870円)をオーダー。 濃い口煮干 提供された一杯は、見るからに濃厚そうな灰褐色のスープが目を惹くビジュアルです。 スープは一口目からビターな煮干しが全開で、酸味もしっかり立っています。あえて、カエシは控えめにしてるとのことで、煮干しそのものの旨味を味わってほしいという店主さんの意図が感じられました。 麺は自家製で中太ストレートタイプ。つるりとした表面にモチモチとした食感が心地よく、とても美味しい。 具材は、しっとり柔らかな大判チャーシューが3枚も入り、思わず嬉しくなるボリューム。 メンマは結ばれた「結びメンマ」で、細やかな仕事ぶりが光ります。 気づけばあっという間に完食でした。 まとめ 生まれて初めて本場の津軽煮干しラーメンを食べたのですが、首都圏でも通用しそうなハイクオリティな一杯。この価格帯で、この味はちょっと驚きました。 青森遠征の最初を飾る一杯として、申し分ないスタートを切れました。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした!

2025-06-14

西早稲田「札幌 六坊」の札幌ブラック

2025年4月、西早稲田にある「札幌 六坊(お店情報へ)」へ。 私は新店は基本的にオープンから1ヶ月間は様子を見守るのですが、「渡なべ」で提供していた限定メニューのスピンオフということもあり、オープン2日目に早速訪問しました。 訪問時の様子 行列しているかと思いましたが、夕方のピークを過ぎた時間帯だったこともあり、待つことなくスムーズに入店することができました。 店内には店主の渡辺樹庵さんがいらっしゃいました。いつもYouTubeを拝見し、コメントもさせていただいているので、初めてご挨拶させていただきました。 今回のオーダー 前金・食券制。完全キャッシュレスで現金対応していないのでご注意を。 メニューは醤油・塩・味噌の3種類。まずは醤油の「札幌ブラック」を食べてほしいとのことだったので、迷うことなく「札幌ブラック」(1,200円)をオーダーしました。 札幌ブラック 着席してから5分も経たずに提供された一杯。まだオープン2日目とは思えない、スタッフさんたちの手際の良さはさすがだなと思いました。 そして提供されたラーメンは、スープがなみなみに注がれた漆黒のビジュアル。こういうスープがあふれそうなくらい入ってるラーメンはテンション上がりますよね。 表面にはしっかりとした油膜が張られ、最後まで熱々。スープはコク深い醤油ベースで見た目に反して塩味はそこまで強くありません。でも黒こしょうとにんにくがガツンと効いていて、インパクトのある味に仕上がっています。 麺は札幌の老舗「森住製麺」製の中細ちぢれ麺。真っ黒なスープと油がしっかり絡んで、見た目からも美味しさが伝わってきます。こういう札幌の現地感がたまりません。 麺量は150gとのことですが、炒め野菜を中心に具材が多く満足度はかなり高め。一杯でしっかりお腹いっぱいになれました。 ちなみに「札幌ブラック」というネーミングのラーメンといえば札幌の人気店「いそのかづお(お店情報へ)」が有名。私がそこで食べたのはもう10年も前。さすがに味の記憶は薄れていて直接比較するのは難しいところです。 今回の一杯について、樹庵さん曰く「純すみ系の油多めの醤油と富山ブラックのいいところを合わせたハイブリッドなラーメンを目指した」とのこと。そう言われてみれば、たしかに両方の特徴を感じ取ることができ、妙に納得してしまいました。 札幌らしさはしっかり残しつつ、そこに富山ブラックのエッセンスを加えることで、関東の人間にも刺さるような絶妙なチューニングがされている気がしました。 まとめ 2025年4月時点で今年一番ぶっ刺さったラーメンでした。味・ボリューム・ビジュアル、どれを取っても文句なし。純すみ系の醤油も富山ブラックも大好きな私にはそのハイブリッド感が最高でした。 久しぶりに「いそのかづお」にも行きたくなりましたね。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした!

2025-04-25

大網「古民家ヌードゥル 黒揚羽森住」の醤油らぁ麺と黒中華、おゞ油

2025年3月、平日に休みを取って、千葉の大網にある「古民家ヌードゥル 黒揚羽森住(お店情報へ)」へ。 「古民家ヌードゥル 黒揚羽森住」は「柳麺 ちゃぶ屋」の創業者である森住さんが手がけるお店。 私は「柳麺 ちゃぶ屋」は未訪で、食べたことがあるのは油そば業態の「CHABUYA Zutto Branch」や、プロデュース店の「もりずみキッチン」と「播磨坂もりずみ」のみ。 ラーメンにハマり始めたばかりの頃だったので、森住さんのラーメンを本格的にいただくのは今回がほぼ初めて。期待感が高まっての訪問でした。 横浜からの道のりは片道2時間半。同じ首都圏内とはいえ、ちょっとしたプチ遠征です。 訪問時の様子 お店は屋号のとおり古民家をリフォームした趣ある建物。周囲にはのどかな田畑が広がっていて、「こんなところにラーメン屋が?」と思うようなロケーションに、ぽつんと存在感を放っていました。 記帳制なので行列こそできていませんでしたが、駐車場の車内で待機している人がちらほら。後で知ったのですが、併設のカフェで待つこともできるそうで、それもアリですね。 定刻時間になりオープン。平日で小雨まじりの天候にもかかわらず、開店時には40人近くが集まっていました。この立地でこの人数、すごい人気です。週末はさらに混雑し、早仕舞いになることもあるとか。 私は8組15人目で入店。案内されたのはカウンター席。目の前にはなんと森住さんご本人が!思わずテンションが上がりました。 今回のオーダー 店内連食は滅多にやらないのですが、さすがに遠いので今回はスタッフさんに連食可能かを確認した上でオーダー。 一杯目は「醤油らぁ麺」(1,000円)に「味付け煮卵(固茹)」(150円)と「雲呑(2個)」(300円)をトッピング。そして二杯目に「黒中華、おゞ油」(1,200円)をお願いしました。 醤油らぁ麺 まずは「醤油らぁ麺」、「味付け煮卵(固茹)」と「雲呑(2個)」のトッピングです。 スープは動物系と魚介系がバランスよく調和していて一体感のある深い味わい。醤油も主張しすぎず、あっさりとしていながらも物足りなさはまったく感じません。とても美味しいスープです。 麺は加水率低めの細ストレート麺で柔らかめの茹で加減。自家製麺ではないそうですが、小麦の香りが豊かで、とても美味しい麺でした。 トッピングで追加したワンタンは、皮がとても美味しく、煮卵は今では珍しい固茹で。ノス感を演出させてくれます。 どこかで食べたことがあるような、そんな懐かしさも感じるのですが、具体的に思い出せない。きっと、これは森住さんにしか出せない味なんだろうななんて思いました。 まず一杯目を美味しく完食。 食べ終わる頃、森住さんから「ご連食、お作りしますか?」とお声がけいただきました。次々とオーダーが入る忙しい中でも、客席までしっかり目を配っていることに驚きました。 そして、しばらくして森住さん自らが配膳までしてくださいました。 黒中華、おゞ油 こちらが「黒中華、おゞ油」です。 丼の表面には背脂と、かなり分厚い油膜。その下には、真っ黒な醤油スープが潜んでいます。まさに「おゞ油」の名にふさわしい一杯です。 スープをひと口飲むと、軽やかで上質な油の香りが口いっぱいに広がります。背脂と液体油からくる甘みとコク、それに寄り添うような醤油のキレ。そのバランスが絶妙でとても美味しいです。 麺は「醤油らぁ麺」と同じと思われる細めのストレート麺。スープの油をしっかりと纏った麺は「醤油らぁ麺」とはまた異なった印象を受けました。 二杯目でしたがペロリと完食。一言で表すなら、超上品な背脂チャッチャ系といったところでしょうか。 まとめ レジェンドが作る一杯、いや二杯を堪能させていただきました。 お店の雰囲気やロケーションも相まって、素晴らしい食事体験となりました。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした!

2025-03-28

台場「三代目 博多だるま」の月見ワンタンメン

2025年1月、お台場の「アクアシティお台場」にあるラーメン施設「ラーメン国技館 舞」内の「三代目 博多だるま(お店情報へ)」へ。 本場・九州仕様のクサウマ豚骨が味わえると聞き、訪問してみました。 訪問時の様子 日曜日の13時ごろに訪問。さすが休日のランチタイムで、「ラーメン国技館 舞」全体がにぎやか。どのお店にも列ができていて、こちらも店頭に5名ほど並んでいました。 とはいえ、博多ラーメンらしく回転は早めで、10分ほどで入店。店内に入った瞬間、ふわっと豚骨の熟成臭が漂ってきて、期待が一気に膨らみました。 今回のオーダー 前金・食券制。今回は「月見ワンタンメン」(1,150円)をオーダー。麺の固さは「ふつう」でお願いしました。 月見ワンタンメン 熟成由来の気泡がぽつぽつ立つスープは、首都圏ではあまり見かけないビジュアル。 泡のまろやかさと、しっかり香る熟成臭のギャップが個性的でクセになります。 麺は極細ストレート。スープや生玉子がよく絡み、すすったときの一体感がなんとも心地よくて、つい夢中ですすってしまいます。 そしてトッピングのワンタン。首都圏では豚骨にワンタンは珍しい組み合わせですが、九州では意外とポピュラーです。ひと口サイズでパクパク食べられるタイプで、いいアクセントになっていました。 美味しくて、あっという間に完食。 まとめ 評判どおり、現地の空気をそのまま持ってきたようなクサウマ豚骨でした。しかも商業施設の中でこのレベルの一杯に出会えるとは、ちょっと驚きでした。 首都圏でもトップクラスのクサウマ豚骨じゃないでしょうか。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした!

2025-01-12