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2025年10月、大口にある「KITCHEN TAKANO（お店情報へ）」へ。 本店には以前に訪問したことはありますが、支店のこちらは恥ずかしながら初訪問でした。 訪問時の様子 平日オープン直後の11時過ぎに到着。 並びはなく店内には先客が1人だけでした。行列を覚悟していたので、少し拍子抜けしました。 今回のオーダー 前金・食券制。「中華そば（塩）」と「つけそば（塩）」の2本立て。 券売機は上段に「中華そば（塩）」、下段に「つけそば（塩）」という構成。 どちらにするか迷いましたが、もともとつけ麺専門店として始まったお店なので、今回は「特製つけそば（塩）」（1,900円）をオーダーしました。 特製つけそば（塩） 提供はカウンター越しではなく、スタッフさんが席まで運んでくれました。さらに、つけ汁の器を左右どちらに置くかまで確認してくれる丁寧さ。こんなお店は初めてです。 私は利き腕側に麺、反対側につけ汁を置いてもらえると嬉しい派。意外とそこまで気を回してくれるお店は少ないですよね。 まずは、自称「TAKANO WATER」と呼ばれる昆布水に浸かった麺をそのまま一口。キンと冷えた低加水のツルパツ麺で、歯応えしっかり。 続けてつけ汁に浸けていただきます。鶏ベースのつけ汁をまとわせることで、麺の印象が一気に変わり、まろやかに感じられるように。この印象のガラッとした変化は面白いです。 今回は特製にしたので、つけ汁の器にさまざまな具材が入っています。どれも美味しかったですけど、中でも吊るし焼きチャーシューは、低温調理のようなしっとりとした柔らかさで絶品でした。 麺量は結構あったと思いますが、スルスルと啜れてあっという間に完食。 最後は麺の器に残った昆布水でつけ汁を割って〆。 食べてるときは気づきませんでしたが、意外と塩分が強めだったようで、あとから喉が渇きました。完飲は控えたほうが良さそうです。 まとめ 美味しかったけど、やはり私は「昆布水つけ麺」というもの自体がささってないんだなと再確認しました。 次回は中華そばを、本店の醤油とこちらの塩で連食してみたいと思います。 ごちそうさまでした。

2025年10月、横浜西口にある「鶴一家 neo（お店情報へ）」へ。 移転リニューアル前の「鶴一家」はセントラルキッチンで作られたスープだったので、当初はブックマークには入れていませんでした。ところが最近、訪問された方から「店炊きに切り替わった」との話を聞き、それなら話は別──ということで今回の訪問です。 訪問時の様子 シックな外観に、店内は薄暗くバーのような雰囲気。家系でこういう空気感のお店は珍しいかもしれません。 平日の18時半ごろに到着。並びはなく、店内には一組だけで、すぐに着席できました。ところが食べているうちにあっという間に満席。退店時には外待ちも出ていて、「意外と人気あるんだな」と感じました。 今回のオーダー 前金・食券制。券売機は交通系IC対応のようでしたが、タッチ部分が使えない設定になっており、現金のみの対応となっていました。 今回は「ラーメン」（890円）、「のり」（150円）、「ライス」（150円）をプッシュ。お好みは全部「普通」でお願いしました。 ラーメン 家系では珍しい、スタイリッシュなステンレス製の丼で提供。バーのような店内と相まって、家系ラーメンとのギャップが面白いです。 スープはサラリとしていて出汁感は控えめ、醤油の塩味もほどほど。良く言えばスッキリ、悪く言えば、最近の濃厚家系に慣れている人にはやや物足りなく感じるかもしれません。 麺は平打ちの中太ストレート。どこの製麺所だろうと気になってあとで調べたところ、自家製麺とのこと。「酒井製麺」と比べるとやや長めで、ほどよいコシのある麺でした。 チャーシューは直系風のスモークタイプですが、薄切りのためか香りは控えめ。ただ、スープがスッキリしているぶん、このバランスがちょうど良い気もしました。 ライスと合わせて完食。家系としてはほどよいボリューム感でした。 まとめ 以前の「鶴一家」からは印象がガラリと変わり、個人的には今回のこのリニューアルは大歓迎。セントラルキッチン製のなんちゃって家系は個人的にあまり好きではないので、店炊きになったのは嬉しい変化です。 またスッキリとした仕上がりの一杯は、最近の新店に多い“醤油ビシッ・出汁濃厚”タイプとは対照的。そんな家系には食傷気味だったので、むしろ新鮮に感じました。 ごちそうさまでした。

2025年10月、下赤塚にある「BIRI BIRI CRUSH MEN（お店情報へ）」へ。 山椒をテーマにしたお店で、評判も良かったので期待しての訪問でした。 訪問時の様子 ラーメン屋らしくない、シックで落ち着いた外観。最初はどこにお店があるのか少し迷ったほどです。 12時前に到着すると、並びはなし。ちょうど2席空いており、そのまま着席できました。入店後まもなく数人の並びができていたので、タイミングは良かったようです。 ちなみに外並びのときは道路挟んで向かい側のスーパーに沿って並ぶとのことです。 今回のオーダー 前金・食券制。券売機は現金のみで、両替には対応していないとのこと。あらかじめ千円札や小銭を用意しておく必要があります。 今回は「味玉入り山椒生姜ラーメン」（1,100円）をオーダーしました。 味玉入り山椒生姜ラーメン 鶏ベースと思われる醤油スープ。そこにビリッとした山椒の痺れがあとから追いかけてきます。 麺は「村上朝日製麺所」製。平打ちの中太ストレート麺で、表面はツルッと滑らか。しっかりとしたコシがあり、山椒の強い風味にも負けていません。 具材もどれも丁寧な仕事ぶりが感じられ、全体の完成度を引き上げています。 後半はスープがなじんでいくにつれて、山椒の痺れがさらにブースト。レンゲが止まらないこのビリビリ感、山椒好きにはたまりません。 あっという間に完食・完飲でした。 唯一、ウィークポイントを挙げるとしたら、丼の形状のせいでスープを直接飲むとき少し飲みづらかった点くらいでしょうか。 まとめ 今年オープンしたお店の中でも、ここは今のところダントツで好みの一杯でした。 下赤塚は少し遠いけど、他のメニューも食べにリピートしたくなりました。この近くに住んでる人が羨ましいです。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした！

2025年10月、尾久にある「麺処 富士松（お店情報へ）」へ。 訪問時の様子 お昼過ぎた13時ごろに到着。 ちょうどお客さんが何組か出てきたタイミングで、並ばずにすぐに入れました。 今回のオーダー 前金・食券制。今回は「塩らーめん」（1,100円）と「燻製たまご」（250円）をオーダーしました。 塩らーめん 提供された一杯は、麺線が美しく整えられた端正なビジュアル。 スープは鶏と節系が主体のようで、やや節系の風味が強めに感じられました。 出身店の「中村屋」の味の記憶はだいぶ薄れていますが、まったく別の方向性で、独自の味を確立している印象です。 麺は「三河屋製麺」の細ストレート麺。しなやかで啜り心地が抜群に良い仕上がり。 具材の中でも印象的だったのが、分厚めにカットされた2枚のチャーシュー。食紅は使っていないようですが、甘みがあって柔らかくジューシー。 券売機で見たときは「塩チャーシュー麺」が1,850円とちょっと高めに感じたけど、このチャーシューなら納得。原価も手間もかかっていそうです。 「燻製たまご」は大葉を添えて別皿で提供。 個人的に味玉よりも燻玉派なので思わず頼みましたが、これが大正解。 ラーメンの合間に食べると、良い箸休めになりました。 この日2軒目でしたが、気づけばペロリと完食。 まとめ 決して話題になっているお店ではありませんが、オープンから10年経っても支持され続けているのはやはり実力の証。 話題の新店を追うのも楽しいけれど、今まさに円熟期を迎えている2010年代オープンの名店に、これからもっと回ってみたくなりました。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした！

2025年9月、手稲にある「櫻井ラーメン（お店情報へ）」へ。 こちらは札幌ブラックで知られる「いそのかづお（お店情報へ）」の店主さんが修行された「櫻井家 本家」の札幌進出店。修行元の方を確かめてみたくて、札幌市中心部からは少し足を延ばしての訪問です。 訪問時の様子 土曜日の14時ごろに到着。先客はおらず、店内は静かな空気。 座席数はそこそこあるものの、広い空間にぽつんと座る感覚が少し寂しくもありました。 今回のオーダー 後金・口頭注文制。メニューは函館塩、青森煮干し、札幌味噌など豊富に揃っていましたが、今回はお目当ての「ブラック正油」をオーダーしました。 食べたもの 「ブラック」の名のとおり、真っ黒なスープ。見た目ほど塩気は強くなく、粘度も低めでサラサラとした口当たり。出汁感は控えめで、醤油のタレ由来なのか酸味と甘味が強めに出た印象です。 麺は「櫻井家 本家」と同じく函館の「日の出製麺」製。中太麺を使っていた「いそのかづお」とは異なり、細めのちぢれ麺を使用。スープの絡みも良く、黒いスープをまとった麺のビジュアルは食欲がぐっと湧いてきます。 具材はチャーシュー、メンマ、もやし、味玉、ネギなどオーソドックスなもの。 派手さはないものの、丁寧に整えられた一杯でした。 さくっと完食でした。 まとめ 「いそのかづお」とは大きく異なる印象を受けました。もしこの味が原点だとすると、「いそのかづお」は店主さんが大胆にアレンジを重ねて、進化させたのかもしれないなと思いました。 こうして味の系譜をたどり、いろいろと想像を膨らませるのも食べ歩きの醍醐味。次は函館の「櫻井家 本家」にも足を運んでみたくなりました。 ごちそうさまでした。

2025年9月、すすきのにある「いそのかづお（お店情報へ）」へ。実に10年ぶりの訪問です。 東京では「札幌 六坊（お店情報へ）」がオープンし、そのインスパイア元となったこちらの味を久しぶりに確かめたくなり、訪問しました。 訪問時の様子 深夜0時半ごろに到着。外並びは8人ほど。ビルの中にあるので、真冬でも凍えるようなことはなさそうです。 10年前に来たときも並びましたが、今回も約1時間15分待ち。時速6人くらいでしょうか。ワンオペでカウンター7席のみなので回転は早くありませんが、深夜営業でこの行列を維持し続けているのは本当にすごいの一言です。 今回のオーダー 後金・口頭注文制。今回は「札幌ブラック」（1,000円）と「カレー粉」（50円）をオーダーしました。 札幌ブラック 黒醤油を使った漆黒のスープ。鰹と豚をベースにした濃厚な味わいに、にんにくのパンチが加わって唯一無二の仕上がりです。 麺は店主さんの出身店で使われている函館の「日の出製麺」のもの。真っ黒なスープをまとった麺が食欲をそそります。 なお、通常は太麺ですが、中細麺への変更も可能とのこと。 具材ではチャーシューが柔らかくトロトロ。トッピングで追加して、ご飯と一緒にかき込みたくなるほどです。 味変アイテムのカレー粉は、劇的に変化するというよりも、ほんのりとカレーの風味が加わる程度。ベースのスープがしっかりしているので、カレーラーメンにはならず、あくまで風味のアクセントとして楽しめます。 気づけばあっという間の完食でした。 まとめ 呑んだあとということもあるかもしれませんが、記憶の中よりもずっと美味しく感じました。 深夜の行列はなかなか大変ですが、札幌に訪れたらぜひ食べてほしい一杯です。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした！

2025年9月、西18丁目にある「旭川ら〜めん むら山（お店情報へ）」へ。 訪問時の様子 14時半ごろに到着。 ランチのピークを過ぎていたこともあって、店内は1組のみ。すんなり着席できました。 今回のオーダー 後金・口頭注文制。今回は「正油ら〜めん」（850円）をオーダーしました。 正油ら〜めん スープは動物系がやや強めで、濃いめの醤油。そこに、どことも似つかない独特の熟成感を感じる油が浮かびます。 この独特の油の風味に、私は「天金」よりも、昔の「ぺーぱん」を思い出しました。 麺は旭川市に本社を置く「藤原製麺」のもの。札幌には良い製麺屋さんはたくさんありますが、あえて「藤原製麺」を選ぶあたりに店主さんの強いこだわりを感じます。 そんな麺は低加水のちぢれ麺でプリプリとした食感。スープとの絡みも抜群です。 具材で印象的だったのはチャーシュー。脂が控えめで、肉質しっかりしています。 旭川ラーメンは水分が抜けたパサ感のあるチャーシューを提供しているところが多い印象ですが、こちらはしっとりとした仕上がりで、今っぽさを感じました。 最後まで美味しく完食でした。 まとめ 正直そこまで期待してなかったのですが、想像以上に「天金」の系譜を感じられてびっくりしました。 久しぶりに旭川の「天金」にも足を運んでみたくなりました。ごちそうさまでした。

2025年9月、久しぶりに北海道札幌市へ遠征。 まず一軒目は大通にある「らぁめん 千寿（お店情報へ）」へ。 実は昨年11月にも訪問しようとしたのですが、その時は臨休でフラれてしまい、今回は約1年越しのリベンジになります。 訪問時の様子 オープン直後の11時ごろに到着。店内は9割方埋まっていました。平日だったこともあり近隣でお勤めしているサラリーマンの方が多かった印象です。 私の入店から5分も経たないうちに外に行列ができていたので、タイミング良く入れたようです。 今回のオーダー こちらは前金・食券制。今回は「味そ らぁめん」（980円）をオーダーしました。 味そ らぁめん 提供された一杯は典型的な純すみ系らしいビジュアル。 スープは素朴というかクラシカルな印象を受けました。昔の純すみ系を実際に食べたことはありませんが、「こんな感じだったのかな」と想像させられる味わいでした。 またラードの油膜はそこまで厚くなく、純すみ系にありがちな「熱すぎて飲めない」ということもなかったです。 麺は札幌の「一柳製麺」という製麺所のもののようです。私は馴染みがありませんでしたが、プリプリとした札幌らしい多加水ちぢれ麺で、有名製麺所に負けないクオリティに感じました。 具材では大きめにカットされたチャーシューはパサつきはなく、しっとりとしていて美味でした。 気づけばあっという間に完食。 まとめ 純すみ系の中では比較的あっさりめで食べやすく、「毎日でも食べられそう」という言葉が浮かぶ一杯でした。 不定休が多いようなので、遠征で訪れる方はフラれる覚悟も必要ですが、それでも行ってみる価値はあるお店だと思います。 とても美味しかったです。ごちそうさまでした！

2025年9月、梅島にある「東京華山椒®︎（お店情報へ）」へ初訪問。 訪問時の様子 休日のランチタイムに到着。店内は半分ほどの入りでした。 今回のオーダー 後金・口頭注文制。メニューはいくつかありましたが、初めての方は「辣々麺」がおすすめとのこと。 今回はその「辣々麺」（1200円）に「パクチー」（300円）をトッピング。辛さは1〜3の中から選べるとのことで「2辛」でお願いしました。 辣々麺 スープをブレンダーで泡立てていて、まるで担々麺のようなビジュアル。 提供時に「手前のスープから召し上がって酸味を探してみてください」とのアナウンス。 そのアナウンスに従って手前からいただきました。 スープはクリーミーでやさしい口当たりで、辛味は控えめで、まろやかな印象です。 ただ、酸味は私にはあまり感じられませんでした。 丼の奥には辣油とスパイスが浮かび、混ぜていくほどに辛味が加わって味の変化が楽しめます。今回は「2辛」にしましたが、辛いものが得意な私にはほどよい辛さ。個人的には、もう少し山椒の痺れが欲しいところでした。 麺は「菅野製麺所」製の中細ストレート麺。 黄色味がかった多加水麺で、スープに負けない存在感を放っていました。 パクチーは別皿提供でした。たっぷりな量が嬉しいところ。 途中から加えて、麺と一緒に楽しみました。 美味しく完食です。 まとめ ありそうでなかった独創的で面白い一杯でした。 店主さんはラーメン職人というより、料理全体のセンスが光る方だなと感じました。 ごちそうさまでした。

2025年9月、亀戸にある「らぁ麺 花筏（お店情報へ）」へ。 2024年にオープンしたお店で、気になったままブックマークしていたら、気づけば一年経っていました。亀戸周辺は行きたいお店が多いのに、なかなか攻略できていません。 訪問時の様子 この日はオープン時間を少し過ぎた11時ごろに現地着。店頭には一周年祝いのお花が置いてありました。こちらは記帳制ですが、ちょうど良いタイミングだったのか行列もなく、すんなり入店できました。 今回のオーダー 前金・食券制。初めてのお店はだいたい券売機の左上（こちらのお店は醤油）を選ぶことが多いのですが、一番人気は塩とのこと。今回は「特製らぁ麺 塩」（1,550円）をオーダーしました。 特製らぁ麺 塩 ほんのり濁りの入ったスープは、まさに2025年の東京の最新トレンド。最初にシャープな塩味が立ち、そのあとから重厚な出汁感がじわっと押し寄せてきます。非常に完成度の高い美味しいスープです。 麺は中細ストレート麺。柔らかめの茹で加減は私好み。しなやかな啜り心地でスープとの絡みも良好です。自家製麺かと思いましたが、どうやら製麺所仕入れのよう。ただし非公開らしいので、ここでは記載を控えておきます。 具材は2種のチャーシュー、ワンタン、味玉、メンマなど。どれも丁寧に仕込まれていて、ひと口ごとに満足度が高いです。特製にして大正解でした。 後半は丼の縁に添えられたペーストで味変。このペーストの正体は不明でしたが、塩味主体のスープがほんのり甘みを帯び、また違った表情を見せてくれました。 気づけば食べ終えるのが惜しくなるほど夢中で完食。とても美味しかったです。 まとめ こんな美味しい一杯に並ばず出会えるなんて、東京の新店のレベルの高さを改めて実感しました。 次はぜひ醤油を食べに再訪したいと思います。ごちそうさまでした！