2025年3月、平日に休みを取って、千葉の大網にある「古民家ヌードゥル 黒揚羽森住(お店情報へ)」へ。

「古民家ヌードゥル 黒揚羽森住」は「柳麺 ちゃぶ屋」の創業者である森住さんが手がけるお店。
私は「柳麺 ちゃぶ屋」は未訪で、食べたことがあるのは油そば業態の「CHABUYA Zutto Branch」や、プロデュース店の「もりずみキッチン」と「播磨坂もりずみ」のみ。
ラーメンにハマり始めたばかりの頃だったので、森住さんのラーメンを本格的にいただくのは今回がほぼ初めて。期待感が高まっての訪問でした。

横浜からの道のりは片道2時間半。同じ首都圏内とはいえ、ちょっとしたプチ遠征です。

訪問時の様子

お店は屋号のとおり古民家をリフォームした趣ある建物。周囲にはのどかな田畑が広がっていて、「こんなところにラーメン屋が?」と思うようなロケーションに、ぽつんと存在感を放っていました。

記帳制なので行列こそできていませんでしたが、駐車場の車内で待機している人がちらほら。後で知ったのですが、併設のカフェで待つこともできるそうで、それもアリですね。

定刻時間になりオープン。平日で小雨まじりの天候にもかかわらず、開店時には40人近くが集まっていました。この立地でこの人数、すごい人気です。週末はさらに混雑し、早仕舞いになることもあるとか。

私は8組15人目で入店。案内されたのはカウンター席。目の前にはなんと森住さんご本人が!思わずテンションが上がりました。

今回のオーダー

店内連食は滅多にやらないのですが、さすがに遠いので今回はスタッフさんに連食可能かを確認した上でオーダー。

一杯目は「醤油らぁ麺」(1,000円)に「味付け煮卵(固茹)」(150円)と「雲呑(2個)」(300円)をトッピング。そして二杯目に「黒中華、おゞ油」(1,200円)をお願いしました。

醤油らぁ麺

「古民家ヌードゥル 黒揚羽森住」の醤油らぁ麺 まずは「醤油らぁ麺」、「味付け煮卵(固茹)」と「雲呑(2個)」のトッピングです。

スープは動物系と魚介系がバランスよく調和していて一体感のある深い味わい。醤油も主張しすぎず、あっさりとしていながらも物足りなさはまったく感じません。とても美味しいスープです。

麺は加水率低めの細ストレート麺で柔らかめの茹で加減。自家製麺ではないそうですが、小麦の香りが豊かで、とても美味しい麺でした。

トッピングで追加したワンタンは、皮がとても美味しく、煮卵は今では珍しい固茹で。ノス感を演出させてくれます。

どこかで食べたことがあるような、そんな懐かしさも感じるのですが、具体的に思い出せない。きっと、これは森住さんにしか出せない味なんだろうななんて思いました。

まず一杯目を美味しく完食。

食べ終わる頃、森住さんから「ご連食、お作りしますか?」とお声がけいただきました。次々とオーダーが入る忙しい中でも、客席までしっかり目を配っていることに驚きました。

そして、しばらくして森住さん自らが配膳までしてくださいました。

黒中華、おゞ油

「古民家ヌードゥル 黒揚羽森住」の黒中華、おゞ油 こちらが「黒中華、おゞ油」です。

丼の表面には背脂と、かなり分厚い油膜。その下には、真っ黒な醤油スープが潜んでいます。まさに「おゞ油」の名にふさわしい一杯です。

スープをひと口飲むと、軽やかで上質な油の香りが口いっぱいに広がります。背脂と液体油からくる甘みとコク、それに寄り添うような醤油のキレ。そのバランスが絶妙でとても美味しいです。

麺は「醤油らぁ麺」と同じと思われる細めのストレート麺。スープの油をしっかりと纏った麺は「醤油らぁ麺」とはまた異なった印象を受けました。

二杯目でしたがペロリと完食。一言で表すなら、超上品な背脂チャッチャ系といったところでしょうか。

まとめ

レジェンドが作る一杯、いや二杯を堪能させていただきました。
お店の雰囲気やロケーションも相まって、素晴らしい食事体験となりました。

とても美味しかったです。ごちそうさまでした!